感動する映画

「君に読む物語」という映画をみた。

これは旦那が痴呆症の妻へ自分達の馴れ初めから今までに至るまでの話を「物語」のように語り、自分のことを思い出させようと奮闘するストーリーだ。

ストーリーの醍醐味は何と言っても貧富の差、両親の反対、戦争などにより一時的に引き離される二人が運命の糸によって再び巡り会い、生涯を共にすると決めた瞬間だろう。

またこの部分の「物語」を旦那が読んだ時、痴呆症の妻が旦那のことを思いだし、ダンスをするシーンは何とも言えない気分になる。
何せ妻はその数分後にまた全てを忘れてしまうのだ。

最終的に痴呆が進んだ妻は刹那的に記憶を取り戻し、元から心臓の悪かった旦那と手を握り合いながら同じベッドで死ぬ。
その映像に思わず涙がこみ上げるものの、やっとこれで二人は永遠に一緒に何の障害もなく過ごせるのだと私は妙にほっとしてしまった。

死ぬまで一緒にいたい、と思える恋愛とはまさしくこのようなものだろう。

どんな障害があっても、どんなに素敵な人に出会っても、脳裏に浮かぶのはただ一人。

その人が教養がなくても、下品でも、貧乏でも。

心の深いところで繋がりあって、もうこの人じゃないとだめだ、と言う人に出会えたらどんなに幸せだろうか。

道のりは険しくても生活がどんなに厳しくなろうとも、この人さえいればいい、どんなことでも乗り越えられると言う人に出会い、恋愛し、生涯を共にできたらどんなに素敵なことだろうか。

「映画だからできる。現実じゃあり得ない。」とも思える終わり方だったが本当にこんな伴侶を見つけられるような恋をしたい、とつくづく思わされるストーリーだった。

損得勘定抜きの恋愛。
久しぶりに燃えるような恋に身を投じたいものだ。